強制収容所に生きた…
強制収容所に生きた私たちの脳裏に今も浮かぶ。粗末な小屋を歩いて回り、他人を元気づけ、最後の一切れとなったパンを惜しみなく分け与えていた人々。数にすればごく一部の人たちだったかも知れないが、それでも彼らは十分証明してくれている。人間から何もかも奪い取ろうとして最後に一つ、どうしても奪い切れないものがあることを。それは、人間として最後に残された自由だ――与えられた環境がどうあれ、その中で自らの態度を自らの意思で選び取る自由――自身の生き方を自身で選択する自由だ。 – ヴィクトール・E・フランクル (1905 – 97): 『…それでも人生にイエスと言う: ある心理学者の強制収容所体験[夜と霧]』 More »